長距離・地域・無線通信大手の米Verizon Communicationsが米国時間10月25日に,2002年第3四半期の決算を発表した。

 営業収入は172億ドルで前年同期の170億ドルに比べ1.2%増。純利益は44億ドル(1株当たり利益1.60ドル),前年同期の19億ドル(同0.69ドル)から2.3倍強となった。ただし,これには資産売却で得た一時的な利益が大きく影響している。

 この利益を含む一時的な利益・費用を除いた場合の実質純利益は21億ドル(1株当たり利益0.77ドル)となる。

 無線サービス事業Verizon Wirelessは当期に80万3000人の新規加入者を獲得した。これは前年同期に比べ6.8%増となる。なお買収した米Price Communicationsの加入者数を含めると,同社の無線サービス加入者は当期に120万人増え,その合計は3150万人となる。

 長距離サービスの加入者数は前年同期から44%増えて,980万人となった。DSLサービスの当期中の新規加入者数は15万5000人。前年同期から70%増加し,合計164万人になった。

 なおVerizon社は2002年の設備投資を,当初の13億~13億5000万ドルから12億3000万~12億7000万ドルに下方修正したことも明らかにした。

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