米Xerox社は2002年第3四半期の決算を米国時間10月23日に発表した。同期は,リストラ関連費用の6セントを合わせて,1株当たり利益が5セントになった。事業を強化するための戦略を効果的に実行することにより,前年同期から10セント改善している。
同期における粗利益は,経営の改善により前年から4.4%増の42%となった。販売,管理,全般的な経費は,前年同期から13%減少して1億5200万ドルだった。事業からの現金収入を増やしており,同期において6億1100万ドルのキャッシュフローを生成して,現在の現金高は23億ドルとなっている。
売上高は前年同期から6%減の38億ドルだった。売り上げ減少のおよそ50%は,同社が昨年実施した小規模企業とホーム・オフィス向け機器事業からの撤退ともに市場開発事業を削減していることが要因となっている。また,従業員数は世界全体で1600人削減することにより6万9900人に縮小している。
「利益幅の改善,コスト削減,合理化されたビジネス・モデルにより,持続的な生産性と強力なキャッシュフローを生成している」(Xerox社会長兼CEOのAnne M. Mulcahy氏)
第4四半期の予測として,新しく発売開始した製品の売り上げが牽引力となり,総収入が引き続き上向くとしている。
また,先ごろ同社は,米General Electric社の子会社である米GE Capital社から8年間で最高50億ドルの資金調達を受けることを発表している。
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