米Commerce One社が米国時間9月19日に,サプライヤ関係管理のWebサービス・スイートの新版「Commerce One 6.0」と同製品向け技術で米Actional社,米Baltimore Technologies社,加Cognos社,米Contivo社,米Sonic Software社,米VeriSign社と提携することを発表した。これら企業は,同製品に対して技術的貢献をする。

 Commerce One社は,これら企業と直接提携することによりグローバル2000企業の多くが直面する非効率的なサプライ・ネットワークと流動的なビジネス・ニーズに迅速に対応できない,といったサプライ・チェーンの問題の解消を狙う。

 同製品は,企業全体に渡りアプリケーションとビジネス・プロセスの接続と最適化を支援し,企業のソーシングと調達アプリケーションを促進する。サプライ・ネットワークのすべてのコンポーネントを統合して,リアルタイムで安全な情報交換を実現し,運営コストを削減する。

 それぞれの企業が提供する技術は次の通り。

・Actional社は,標準をベースとした統合アーキテクチャを採用する際の障害を取り除く。「Actional SOAPswitch」を通じてERPとレガシー・システムを再利用可能なWebサービスにする

・Baltimore Technologies社は,Webサービス・プラットフォームにeセキュリティ機能を追加して,高レベルなデータ・セキュリティ機能を提供

・Cognos社は,ビジネス・インテリジェンス技術を追加して,高度なデータ収集,処理,分析機能を提供

・Contivoはデータ・モデリング,データ・マッピング,データ変換技術を提供する。データ統合と実装時間,コストの削減を支援する

・Sonic Software社は,「SonicMQ」で標準ベースのエンタプライズ・クラスのメッセージング機能を提供する

・VeriSign社は,プラットフォームのセキュリティ・アーキテクチャの主要コンポーネントである「Trust Services Integration Kit」キットを提供する

 同製品は,2002年第4四半期にベータ版,翌年第1四半期に一般に向けたリリースを予定している。

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