トレンドマイクロの米国法人Trend Microは米国時間9月17日に,インターネット・ウイルス対策ソフトウエア「InterScan WebProtect 1.0 for ICAP」を発表した。企業ゲートウエイにおいてインターネット・ウイルスを防止する。付加価値サービスを提供するためのプロトコル「Internet Content Adaptation Protocol(ICAP)1.0」に対応する。

 「米Blue Coat Systemsや米Network ApplianceのICAP 1.0準拠のWebキャシング・アプライアンスと組み合わせた社内テストでは,従来のWebウイルス・スキャンニングと比べスループットを最大500%向上した」(Trend Micro社)という。

 InterScan WebProtect 1.0 for ICAPは既存のICAP 1.0準拠のWebキャシング・アプライアンスと組み合わせて利用できる。社員がインターネットにアクセスするたびに,Webコンテンツをキャッシング・アプライアンスに取り込んでからInterScan WebProtectサーバーでウイルス・スキャンニングを実行する。コンテンツがウイルスに侵されていない場合やウイルス除去済みの場合,そのコンテンツはキャッシュされてエンドユーザーに配信される。キャッシュされたコンテンツはその後のリクエストに対しても利用可能になり,再度スキャンする必要はない。

 InterScan WebProtect 1.0 for ICAPはTrend Micro社Webサイトから入手可能。価格は1000ユーザー・ライセンスの場合,1ユーザー当たり8ドル80セント。

 ちなみに米TruSecureのICSA Labsによると,2001年におけるウイルス攻撃のうち,約20%をインターネット・ウイルスが占めた。また米Computer Economicsの調べでは,「NIMDA」や「CodeRed」などのようにインターネット・プロトコルを繁殖の手段に利用したウイルスは,2001年に世界で30億ドル以上の損失をもたらしたという。

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