米Network Associates(NAI)のMcAfee Consumer Products部門が米国時間9月9日に,セキュリティ・スイートの新版「McAfee Internet Security 5.0」を発表した。重要なデータや共有ファイルの暗号化,ポップアップ広告の遮断,インターネット・クッキーの制御,問題のあるコンテンツのフィルタリングなどを簡単に行える。

 「人々がインターネットで長い時間を費やすようになると,有害な脅威にさらされる危険が増える。McAfee Internet Security 5.0は多くの機能を備えており,インターネットに接続しているユーザーが安心してコンピュータを利用できる」(NAI社McAfee Consumer Products Division部門製品管理担当ディレクタのTracy Hulver氏)

 McAfee Internet Security 5.0の主な特徴は以下の通り。

・アンチウイルス・ソフトウエア「McAfee VirusScan Home Edition 7.0」を同梱。トロイの木馬からウイルス,インターネット・ワーム,有害なスクリプトといった脅威からシステムを保護する。電子メール・ボックス内に疑わしい行動を検出すると「Hostile Activity Watch Kernel(HAWK)Email」がユーザーに通知し,「HAWK Script Stopper」が悪意のあるスクリプトを防止する。

・ファイアウオール・ソフトウエア「McAfee Firewall 4.0」を同梱。パソコンに出入りする通信を管理する。クラッカ(悪意のあるハッカー)やスパマー(迷惑メールを送信する人)の迷惑行為をISPに報告する。侵入検知機能やカスタム・ルール作成ウイザードなどを備える。

・めざわりなポップアップ広告の表示を遮断する。家庭内の各ユーザーごとに利用してよいアプリケーションを設定できる。

・「Identity Protector」により,個人情報や金融情報が,ユーザーの許可無しに伝送されるのを防ぐ。また「MRU(Most Recently Used)Cleaner」が米Microsoftのソフトウエアやその他の主要なプログラムの「MRU」(最近使用したファイル)リストを削除する。

 そのほか,ファイル削除ツール「McAfee Shredder」とファイル保護ツール「McAfee File Guardian」が付属する。

 McAfee Internet Security 5.0は,米国内の販売店で9月より販売を開始する。価格は69ドル99セント。McAfee VirusScan Home Edition 7.0とMcAfee Firewall 4.0はそれぞれ49ドル99セント,29ドル99セントで個別に購入可能。

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