米Network Associatesが米国時間3月4日に,企業向けのセキュリティ管理の分野で米IBMと提携することを発表した。両社のアンチウイルス製品に互換性を持たせるとともに,同社傘下のMcAfee Security社製品でIBM社のセキュリティ管理製品「Tivoli Risk Manager」をサポートする。

 「Tivoli Risk Manager」は,アンチウイルス製品,ファイヤウォール,侵入検出システム,その他のセキュリティ関連製品を一括管理する機能を提供する製品。Network Associates社は,このプラットフォームをMcAfee Security社製「McAfee Security Active Virus Defense(AVD)」製品スイートのアンチウイルス技術でサポートする。両製品に互換性を持たすことにより,管理者は企業全体を通してウイルス定義のアップデート,ウイルス検出,ウイルス感染のレポートを容易に管理できるという。

 「同社製品の互換性により,企業ユーザーは最新のインターネット・ウイルスとワームの脅威に対して事前に対処することができる。Tivoli Risk Managerを使ってMcAfeeのアンチウイルス・プロテクションとファイヤウォール,侵入検出ソフトウエアなどその他のネットワーク・セキュリティ製品を単一のコンソールから管理できるため,企業全体のITセキュリティ・ポリシーの効率を最大限にすることができる」(McAfee Security社)。

 「McAfee Security AVD」製品スイートは,デスクトップ向けの「VirusScan」ソフトウエア,電子メール・サーバー向けの「GroupShield」,インターネット・ゲートウェイを保護するための「WebShield」ソフトウエア,WWWサーバーとファイル・サーバー向けの「NetShield」を収録している。

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