米StratusがWindows 2000 Server向け4ウェイSMP無停止サーバーを発売

早坂利之

2002.09.10

　フォルト・トレラント技術を手掛ける米Stratus Technologiesが米国時間9月9日に，4ウェイSMPフォルト・トレラント（無停止）・サーバー「ftServer 6500」システムを発表した。Windows Advanced Serverのエンタプライズ級の環境に向ける。同シリーズは，前年発表されたftServerファミリのパワー，性能，用途を拡張するもの。

　ftServerシステムは，設定の必要なくWindows 2000 Serverアプリケーションで動作し，ITインフラに迅速に統合できる。オペレーション，システム管理，サービスにITスタッフの介入がほとんど必要ない。1，2，4ウェイの構成が取れる同サーバーは，2重または3重の冗長性を設定でき，継続的なデータ処理が重要なアプリケーションで高レベルな信頼性を実現する。

　同シリーズは，動作周波数1.6 GHzのIntel XeonプロセサMPと1MバイトのiL3キャッシュを搭載する。特にサーバー統合戦略のプラットフォームとして，CRM，供給チェーン管理，電子商取引，ERP，データベース，コラボレーション/電子メールなどの用途に向けている。ターゲット市場としては，小口金融，公共安全，生産管理とコントロール，コンタクト・センターに焦点を当てている。

　新しいIntel Xeonプロセサに搭載されるIntel Hyper-Threading技術により，単一のプロセサが2つの異なるコード・ストリームまたはスレッドを同時に実行できる。同技術は，Intel NetBurstマイクロアーキテクチャで利用できるオンチップの実行リソースを増加できる。同技術を搭載しないプロセサよりも，30％高のパフォーマンス期待できるという。

　コンポーネントとサブシステムの冗長性に加え，同システムは，高度な統合サービス技術を実現管理するためのプロセサを搭載している。顧客のアプリケーションとオペレーションをダウンタイムと障害から守るために，グローバルなStratus Service Network（SSN）を介して常時監視とサービスも行っている。

　現在「ftServer 6500」システムは，先行予約を受け付けている。出荷は同年9月13日に開始する。注文でプレインストールOSの有無を選択できる。米国の価格は，Windows 2000 Advanced Server搭載の1プロセッサ構成が6万5000ドルから。価格は，チャネルと地域によって異なる。