NECは5月22日,Windows 2000を搭載したフォルト・トレラント(無停止)・サーバー「Express5800/ftサーバー」を発売した。6月29日から製品を出荷する。

 同製品は,NECと米Stratus Technologies Internationalの2社で共同開発したPCサーバー。プロセッサやメモリー,ハードディスクなどを2重化することで,冗長性を実現している。2重化したハードウエア間で同期処理を実行しており,障害発生時にサーバーの運転を継続したまま,構成部品の切り離し/交換作業が可能という。

 搭載するOSはWindows 2000 Advanced Server。2重化処理をハードウエアとデバイス・ドライバで実現したため,利用するOSは1ライセンスでよい。Windows 2000用のアプリケーションもそのまま利用できる。

 搭載するCPUはPentium III-800MHz。1CPUモジュール当たり2個(計4個)まで搭載可能だ。同様にメイン・メモリーも1CPUモジュール当たり標準で128Mバイト,最大2Gバイトまで搭載できる。利用可能なハードディスク容量は18.1Gバイト(最大36.3Gバイト×3)。10BASE-T/100BASE-TX対応のLANボードを標準で備える。OSはプリインストール。

 タワー型とラックマウント型の2つのモデルを用意した。価格は,両モデルともに230万円(1プロセッサ構成時)から。

(菅井 光浩=日経Windows 2000)