米GartnerのDataquestが米国時間7月1日に,PC業界が2002年4月に10億台目のPCを出荷していたことを発表した。同社によれば,PC業界が10億台目の出荷というマイルストーンを達成するのにおよそ25年かかった。しかし20億台目は,6年後の2008年に出荷されると予測している。
調査結果では,PCとブロードバンドの関係にも言及している。家庭におけるブロードバンドの普及率は低調だが,同社はこれが引き続き伸びると予測している。そしてデータ転送率が10Mビット/秒を越えるブロードバンドになったときに,PC業界の売り上げが大きく伸びると見ている。
「この規模のブロードバンドになると,PCが家庭におけるすべてのコミュニケーションとエンタテイメントを管理する中心装置になる」(同社の副社長のMartin Reynolds氏)
PC業界は,HP/Compaqの合併などにより激しい競争環境に発展している。Dellも競争力が高く,業界に圧力を与えている。同社が予測する2008年の20億台目出荷が実現するためには,システムの価格が引き続き低下させる必要があるという。
「同業界は,中国,ラテンアメリカ,東欧などの市場に向けてコストを低下させる問題に直面している。この先6年でコストの低下がもっとも大きな問題になるだろう」(同氏)。
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