米Intelは米国におけるノート・パソコンの利用状況に関して調査した結果を米国時間4月22日,発表した。それによると,ユーザーはノート・パソコンをどこにでも持っていき,“ながら利用”する傾向にあるという。

 調査は18才以上のインターネット・ユーザー2448人を対象にアンケートしたもの。

 81%のユーザーはテレビを見ながらノート・パソコンを利用する。60%のユーザーはベッドで,54%は食事中に,そして48%は服を脱いだまま(下着姿のまま)でノート・パソコンを使っている。

 回答者の41%は車で移動する際にノート・パソコンを使う。39%は屋外で,20%はバスや電車の中で利用し,18%は海外にも持っていく。ノート・パソコンを持ち歩いて最も感じることは「組織化されている」「つながっている」である。

 ユーザーにとって,ノート・パソコンを常に自分の脇に置いておくことが大事だ。65%のユーザーは「クロークや手荷物預かり所に預けるのは危険すぎる」と回答。また28%のユーザーは,ノート・パソコンを「最も大切な宝物の一つ」と答えた。なお,54%のユーザーがノート・パソコンを置き忘れたことがあり,29%はその場に引き返して無事に取り戻した。

 また,コンピュータ・ユーザーは他人のノート・パソコンに強い興味を示すことが明らかになった。回答者の46%は他人のマシンをちらりとのぞく習慣があるという。その割合は,旅行者の場合57%,男性では53%,35才未満では54%と高い。「マシンのスタイルやデザイン」を見るという回答者は71%,「どんな作業をしているか」興味があるという回答者は31%,「使っている人」または「ゲーム」が気になるという回答者はそれぞれ19%だった。

 ユーザーは,ますますノート・パソコンが生活に欠かせない存在になりつつあると考えている。ノート・パソコンが今後2年間「重要であり続ける」または「より重要になる」と回答したユーザーは91%。また,理想的なノート・パソコンの要素として「どこでもインターネット・サーフィンができること」(84%),「さらに重量が軽いこと」(79%),「電池寿命がもっと長いこと」(57%),「デジタル・ミュージック機能を備えていること」(57%),「デジタル・ムービー機能を備えていること」(56%),「高速でグラフィック機能満載のゲームができること」(49%)などを挙げた。

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