米3Comが米国時間6月25日に,2002会計年度第4四半期(2002年3月~5月期)の決算を発表した。売上高は3億3900万ドルで前期と比べて5%減少。純損失は2400万ドル(1株当たり損失は7セント)で,前期から2億1200万ドルも赤字額を縮小した。一時的な費用を除いた純損失は1300万ドル(同4セント)となる。
粗利率は44%で前期と比べて6ポイント増加した。買収費用やリストラ経費を含めた営業支出は1億8700万ドルで,前期から1億2100万ドル減額した。
「厳しい1年だったが,我が社は非常に素晴らしい進展を遂げた。顧客関係から財政まであらゆる側面において,良いかたちで会計年度を終えることができた」(3Com社社長兼CEOのBruce Claflin氏)
同社は,「米大陸など特定の地域で企業市場が回復する」と予測している。「過去1年間に,いくつかの明るい兆しが見てとれる。2002会計年度後半の企業向けインフラ事業は同前半より3%成長した。2002会計年度第4四半期の製品売上高は同第3四半期より4%増加している。同第4四半期のレイヤー3ギガビット・スイッチの売り上げは前期比16%成長した」(3Com社)
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