米IGI Consultingは米国時間6月6日に,10GビットEthernet市場の今後の展望に関する調査結果を発表した。2003年には10GビットEthernetが広く普及するという。

 MAN(Metropolitan Area Network)およびWAN(Wide Area Network)向け10GビットEthernet製品の売上高は,2003年に2500%増の18億ドル,2004年には36億ドルを超えると予測する。今後10年間は市場が指数関数的に拡大する。

 10GビットEthernetの強みは,SONET(Syncronous Optical Network)にOC-192で直接接続できること。このため,エンド・ツー・エンドのEthernetネットワークがSONET経由で構築可能となる。またDWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)が,SONETに代わるより安価な代替手段として10GビットEthernetを利用するようになる。

 10GビットEthernetは,2002年3月に標準仕様が固まる予定である。IEEE 802.3aeのドラフト仕様が既に承認されており,標準化作業は順調に進んでいるという。

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