米Intelが米国時間6月6日に,2002年第2四半期業績見通しの中間修正を明らかにした。売上高は62億ドル~65億ドルの範囲となる見込み。事前予測では,64億ドル~70億ドルとしていた。

 同社は売上高を下方修正した主な理由として,欧州における需要が予測より下回っていることを挙げた。「マイクロプロセサ事業の業績は,季節的パターンの最低レベルをたどっている。企業向けやモバイル,通信事業はそれぞれ予測通りだ」(Intel社)。また,2002年後半については,例年と同様に前半より上向くとの見方を明らかにした。

 2002年第2四半期の粗利率は約49%(プラス/マイナス数ポイント)の見込み。事前の予測は53%(プラス/マイナス数ポイント)だった。

 買収関連費用は2億3000万ドルで,事前の予測である1億1500万から増額する見通し。これに伴い,2002年通年の買収関連費用は,事前予測の4億4000万ドルから約5億3000万ドルとなる。また,その他の予測に関して変更はないとしている。

 ちなみに2002年第1四半期の決算は,売上高が68億ドルで前期比3%減,前年同期比では2%増加。純利益は9億3600万ドルで,前期比86%増,前年同期比93%増だった。

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