米America Online (AOL)傘下のNetscape Communicationsが米国時間5月22日に,同社のWWWブラウザである「Netscape 7.0」のプレビュー版を配布するとともに,WWWサイト「Netscape.com」のデザインも一新したことを明らかにした。

 「Netscape 7.0」のプレビュー版は,ブラウザ・エンジン「Netscape Gecko」で性能と安定性を強化している。主な機能は次の通り。

・「Tabbed Browsing」
単一のブラウザ・ウインドウ内で複数サイトやページにタブを付けて整理する。ユーザーは,タブをクリックしてページ間を迅速かつ容易に移動できる。

・「Bookmark Groups」
「Tabbed Browsing」でお気に入りのサイトを開けるとともに,そのサイトを「Bookmark Group」としてまとめることができる。

・「Full Screen Mode」
スクリーンのスペースを最大限に使うことができる。WWWコンテンツをラップトップや小さいデスクトップ・スクリーンで表示するときに有用。

・「Downloading and Saving Files」
複数ファイルを1度にダウンロードできるとともに,接続を中断したい場合にダウンロードの停止と再開が可能。新しい「Download Manager」がダウンロードの状態を表示して知らせる。

・「Click-to-Search」
ユーザーはWWWページ上の任意の単語とフレーズをページを離れることなく容易に検索できる。マウスで検索したい言葉をハイライトして「Web Search」を選択すると検索結果が別のウインドウと「My Sidebar」の「Search」タブに表示される。

 「Preview Release of Netscape 7.0」は, WWWサイト から無償でダウンロード可能。

 また1カ月に2000万人のユニーク・ビジターが訪問している「Netscape.com」は,「Search」,「WebMail」,「AIM」,「Radio@Netscape」,「MapQuest」などWWWアプリケーションやツールへのアクセスを簡易化した。

 コンテンツ・エリアを新しい10項目((News,Sports,Money,Music,Entertainment,Love & Personals,Movies,Fun,Games,Celebrity)に置き換え,ツール・バーによるナビゲーションも改良した。

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