米PeopleSoft社は事業におけるプロセスの自動化を図るソフトウエアの最新版「Enterprise Service Automation 8.4(ESA)」の出荷開始を米国時間5月14日,発表した。ESAは,2001年代3四半期に販売を開始して以来180を越える顧客にライセンシングされており,最新版では,グローバルな顧客と公営企業の顧客に向けた新しい機能を追加している。

 同製品は,リアルタイムのビジュアル表示の提供とともに内部プロジェクトとサービスにおける支出を管理する。企業は,下請け業者の確保,リソースの管理,企業に渡るプロジェクト実行の合理化に関わる経費を削減できるという。

 最新版では,教育と政府機関のニーズに対応するための機能を提供しており,テキサス州教育庁,米国税局,米コネチカット州などが同製品を採用している。

 また,国別の付加価値税の設定など欧州諸国に向けた機能も追加した。同機能により複数の国にまたがるプロジェクトの管理を行うグローバル企業の効率を向上できるという。

 「同製品は,主要ビジネス・プロセスをオンラインにしてリアルタイムの情報を提供することにより経営コストの削減を実現するため,公営また民間企業の両方に受け入れられている」(同社)

 また,最新版では「Microsoft Project 2002」の統合も拡張しており,プロジェクト・レベルの予算管理,業務内訳ストラクチャのサポートを含むプロジェクト管理機能を強化している。

 「PeopleSoft ESA」が収録しているアプリケーションは次の通り:Services Procurement,Resource Management,Contracts,Projects,Expenses,Mobile Time and Expense,Mobile Time and Expense,Palm and Travel。

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