米PeopleSoft社が米国時間12月17日に,企業の事業計画と予算編成を支援する「PeopleSoft Business Planning and Budgeting」を発表した。これにより企業は,連続する協調的なプランニング・プロセスを通じて予算サイクルを合理化し,動的な市況への対応を改善することができる,としている。

 このソリューションは,「PeopleSoft 8.3 Business Planning」と「PeopleSoft 8.3 Budgeting」の2つの製品から成り立っている。

 「PeopleSoft 8.3 Business Planning」は,企業のビジネス機会をモデル化し,これらの機会に対する財政的な影響を予測する。高度な分析機能により,顧客は「仮説」シナリオをシミュレートして予測を行うことにより,より多くの情報に基づいた意思決定が可能となる。

 Business Planningは,シームレスにBudgetingアプリケーションにつながっている。そのため,確実に予算を企業の目的に反映させられる。協調的なプランニング・プロセスに予算編成を統合することにより,企業は,ビジネス・プランを改定する回数を減らすことができ,さらに動的に経営効率を改良することができる。

 「Business Planning and Budgeting」は,同社の「PeopleSoft Enterprise Warehouse」を利用している。これは,異なる機能を持つアプリケーション間でデータの転送と相互利用を支援するオープンなデータ・ウェアハウス・プラットフォームである。

 たとえば,総従業員の予算編成と計画作成では,人材データにアクセスでき,経費予算編成の分析では,資産管理アプリケーションのデータにアクセスできる。Enterprise Warehouseは,PeopleSoftまたはサード・パーティ製品の複数のソースからのデータを中央に保管する。そのため,ユーザーは別の場所にデータを再入力したり,別のシステムからデータを引き抜く時間を節約できる。そして,企業全体のリソースを使って,より効率的なプランニングと予算編成が実行できる。

 同製品は,北米,中米,東中東アジア,アジア太平洋地域で入手可能となっている。

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