米PeopleSoftが米国時間8月27日に,米Coheraを買収したことを明らかにした。買収は現金取引で行われ,7月23日に完了している。取引金額については明らかにしていない。
Cohera社はカタログ管理/コンテンツ統合ソフトウエアを手がけるソフトウエア・ベンダーである。PeopleSoft社は自社の購買/販売支援アプリケーションにCohera社のソフトを組み合わせて顧客に提供していく。
両社のソリューションを組み合わせることで,企業はインターネットを介した製品やサービスの購買/販売に向けたカタログの作成/管理が行えるようになる。
顧客はこのビジネス手法を,サプライヤとの取引にも拡張することができるという。「サプライヤが顧客企業のカタログに製品情報を直接入力できる。このため,顧客企業は購買にかける時間を節約できる」(PeopleSoft社)。
「効率的な協業作業のためには,さまざまな情報源のコンテンツを一つのアプリケーションに集める必要がある。従来はこのような情報統合が企業にとっての課題だった。しかし両社のソリューションを組み合わせることでこれが解決する」(PeopleSoft社製品/技術部門業務執行副社長のRam Gupta氏)。
なおPeopleSoft社はカタログ・コンテンツ統合への取り組みを実施しているが,この取り組みに向けて,英British Telecomや米Commerce Oneといったコンテンツ・サービスのパートナー企業とのネットワークを構築したことも明らかにした。
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