米OpenTV社と松下電器産業が,欧州で最大のTV市場であるドイツで開始されるインタラクティブTVサービスに向けてセットトップ・ボックス(STB)の販売を開始する。両社が米国時間4月15日に明らかにした。同製品は,OpenTV社の技術を用いて松下電器産業が製造したもの。
来週販売が開始されるPanasonicブランドのSTB「TU-DSF41」は,ドイツのデジタルテレビ放送コンソーシアム「F.U.N. (Free Universe Network)」の衛星プラットフォーム向けに開発された。OpenTV社のインタラクティブTVプラットフォーム技術と組み込み型HTMLブラウザを統合している。
「OpenTV Core」ミドルウエア向け「OpenTV HTML Package」により,ネットワーク・オペレータは,STBにHTMLとJavaScript機能を追加できる。同パッケージは,同社の「Device Mosaic」技術を基盤としたもの。電子プログラム・ガイド(EPG),電子メール,ゲームなどのアプリケーションとともにWWWコンテンツへのアクセスを可能にする。
また同製品は,JPEGを扱う機能も提供している。SDメモリー・カードをインタフェース・スロットに挿入することにより,デジタル写真をTV上に表示できる。
既にドイツの主要ネットワークおよびインターネット・サービス・プロバイダは,同製品に向けてスポーツの試合結果,天気予報,ニュース,電子メール,インタラクティブ・ゲーム・ショーなどのさまざまなアプリケーションを開発しているという。
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