インタラクティブTVとエンハンスドTVの開発支援を目的とした「Interactive Television Council(iTVC)」が,米国のIT業界団体であるITAA(Information Technology Association of America)の援助のもと結成された。ITAAが米国時間3月8日に明らかにしたもの。
iTVCの目的は,インタラクティブTVとエンハンスドTVの技術および関連サービスの開発と導入を促進すること。参加企業が業界共通の問題について話し合うための会議を定期的に開催する。
設立メンバーには,フランスのVivendi Universalの子会社Canal+Technologies,米Concurrent Computer,米OpenTV,米Liberate Technologies,MetaTV社,米Microsoft,米SONICblue,米TeleCruz Technology,米TiVoなどが名を連ねる。
iTVCが視野に入れるインタラクティブTVとエンハンスドTVの技術には,ビデオ・オン・デマンド,電子番組ガイド,カスタム化した地域向け情報(ニュース,天気予報,スポーツ),インターネット接続,ゲーム,デジタル・ビデオ録画,Tコマース(テレビ・ベースの電子商取引)のほか,電子メールやチャット,ゲーム対戦といった視聴者どうしのやりとりが含まれる。
「インタラクティブTVは世界中の消費者のテレビ視聴体験を変えてしまうだろう。米IDCによると,2005年末にはインタラクティブTVサービスを利用する米国家庭が3600万世帯に達するという」(ITAA議長のHarris N. Miller氏)
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