米Red Hat Linuxが米国時間3月26日に,大規模企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Linux Advanced Server」を発表した。

 Red Hat社によると,米Intel,米Oracle,米VERITAS SoftwareなどがRed Hat Linux Advanced Serverへのサポートを予定しているという。

 Red Hat社は,「大規模企業がUNIXシステムから,コスト効率の良いIntel製プロセサ搭載Linuxサーバー・システムへ迅速に移行できるよう支援する」としている。

 Red Hat Linux Advanced Serverには,Red Hat Networkへの加入登録(1年間有効)が含まれる。Red Hat Networkでは,管理サービスや資産管理のほか,一元的に保守を行える機能を提供する。

 Red Hat Linux Advanced Serverの主な特徴は以下の通り。

・24時間7日間のサポートが付属する。長期にわたって一貫したAPIを用い,リリース・サイクルは12~18カ月。

・「Red Hat Cluster Manager」を通じて,クラスタリング,フェールオーバ設定,データ完全性規定などの機能を提供する。

・非同期式I/Oを装備し,最大8ウエイのSMPをサポートする。

・JavaベースのWWWコンソールを使ってクラスタ・ノードを管理可能。Red Hat Networkやその他のサービスから提供されるセキュリティおよび性能アップデートを自動的に実行できる。

 Red Hat Linux Advanced Serverと関連サービスは2002年4月から利用可能。価格はサーバー1台あたり800ドルから。

◎関連記事
米レッドハットがLinuxを導入する企業向けに新しいサービスを発表
米HPが学術/研究機関向けLinuxソリューションのコンソーシアム「Gelato Federation」を発表
米サンがLinuxサポートに注力,iPlanetのLinux対応やCobaltファミリの拡充へ
米デル,PrecisionとPowerEdgeの全機種でRed Hat Linux 7.2を提供
米コンパックが“Linuxづくし”の新戦略を明らかに,PDAからWS,サーバーまで
Linux推進団体OSDLが開発者向けにテスト環境を提供,企業でのLinux普及を目指す
「2004年にはLinuxが高性能コンピューティング市場で勢力を拡大」,米アバディーンの調査
【TechWeb特約】米マイクロソフトのバルマー氏,「米IBMが10億ドルを投じようと,Linuxに覇権はありえない」

 Linuxに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「Linux」で詳しくお読みいただけます。

[発表資料へ]