米Hewlett-Packard（HP）が米国時間3月11日に，学術機関，政府機関，業界研究機関に向けたLinuxベース・ソリューションのコンソーシアム「Gelato Federation」の結成を発表した。Linuxと米Intelの64ビット・マイクロ・プロセサ「Itanium」ファミリを搭載したシステム‘Itanium Linuxプラットフォーム’を想定する。

　「Gelato Federationは拡張性のあるソフトウエアを開発し，生命科学や自然科学など，技術が大きな役割を果たす分野における研究者の研究促進を支援する」（HP社）としている

　Gelato Federationはオープン・ソース・コミュニティ・プログラムを開始し，Itanium Linuxプラットフォームを利用する研究者や関連ITスタッフに向けたコンピューティング・ソリューションの開発と普及を促進する。

　Gelato Federationでは，参加機関が開発したソリューションなどのソフトウエア・ダウンロードを調査コミュニティに提供する。また，フォーラムの通知や技術データを含む情報サービスも行い，「研究者やスタッフがItanium Linuxプラットフォームをより活用できるようにする」（HP社）。

　Gelato Federationの設立メンバーはHP社のほか，シンガポールのBioInformatics Institute，フランスのGroupe ESIEE，米国立スーパーコンピュータ応用センター（NCSA），中国のTsinghua University，イリノイ大学アーバナ・シャンペイン校（UIUC），オーストラリアのニューサウスウエルズ大学，カナダのウォータールー大学。

　各参加機関は資金援助，ITインフラや人材の供給を行う。生命工学，グリッド・コンピューティング，コンパイラや言語，Linuxカーネルの性能，セキュリティなどに関するノウハウを持ち寄る。HP社は技術リソースやサポートを提供する。NCSAとGroupe ESIEEがポータル・サイト「Gelato Web Portal」の構築と管理を担当する。Gelato Web Portalは5月に運用を開始する。

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