米HP(Hewlett-Packard)の取締役会は米国時間3月19日に,米Compaq Computerとの合併計画の賛否をめぐる株主投票の結果について,「正式な結果ではないが,合併承認を得るに十分な投票を獲得したと確信する」という声明を発表した。同日行った株主投票の得票速報をもとに取締役会が推定したものという。

 なお正式な投票結果は,第3者機関であるIVS Associatesが集計を行って発表することになる。取締役会では「結果が出るのは数週間かかる」と見込んでいる。

 これについてHP社会長兼CEOのCarly Fiorina氏は次のようなコメントを発表した。

 「株主が合併の戦略的/経済的メリットを認識してくれたこと,(合併に反対している)Hewlett家/Packard家一族に賛同しない多数の株主が投票してくれたことを嬉しく思う。取締役会は今後も,持続的な株主価値の創出に尽力していく。株主からの支持を受け,HP社は急速に発展する市場で業界をリードするための機会を得た。我々はそう信じている。
 明日のCompaq社の株主投票の結果に期待している,投票結果が確定し次第,合併作業を完了し,これまで何カ月にもわたり準備してきた包括的な統合計画を速やかにスタートさせる」

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