米Apple Computerが米国時間2月7日,2001年におけるユーザー獲得数において,同社のオーディオ・ビデオ再生/編集ソフトの「QuickTime」プレイヤが,米RealNetworks社の「RealOne」と「RealPlayer」を上回ったと発表した。

 QuickTimeが8000万人のユーザーを獲得にしたのに対し,RealOneとRealPlayerの新規ユーザー数合計は7500万人だった。この数値は,両社が発表した情報をもとにしている。

 「このデータは,2001年においてQuickTimeがRealOneとRealPlayerよりも多くのユーザーを集めたということを単純に示している。しかし,この数値にはデジタル・カメラ,ソフトウエア・タイトル,音楽CDで使われている数千万のQuickTimeプレイヤは含まれていない」(Apple社)。

 QuickTimeは,150種類を超えるデジタル・カメラに同こんされて出荷されている。多くのデジタル・カメラで採用されていることが,「QuickTimeには高度なメディア再生機能を持つことを示している」としている。また,毎日12以上のソフトウエア・タイトルが,同製品を組み込んで出荷されているという。

QuickTimeの最新版「QuickTime 5」は,2001年4月にリリースされ,2002年4月までに1億件のダウンロードを目標としている。対応OSはMacintoshとWindows。Apple社のWWWサイトで無償配布している。プロフェッショナル・レベルの「QuickTime Pro」についても,同社WWWサイトから入手可能。ただし有料で,価格は29.99ドル。

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