米RealNetworksは米Nielsen//NetRatingsによる10月の調査結果を引用し,「同社のストリーミング・メディア形式の人気は明白である」などとする発表を米国時間12月14日に行った。
米Microsoftが同12月12日に流した「ストリーミング・ユーザーの38%が『Windows Media Format』利用」とのプレス・リリースに対抗する格好の発表である。
Nielsen//NetRatings社の調査によれば,1週間当たり平均1回以上ストリーミング・メディア・コンテンツにアクセスする家庭ユーザーは,RealNetworks社のフォーマットを次の順位につけたフォーマットの6倍以上も使っている。1カ月当たり7日以上ストリーミング・メディアを利用するユーザーでは10倍を上まわる。
「ユーザーがストリーミング・メディアを利用すればするほど,RealNetworks社が優位になる」(RealNetworks社)。
「ストリーミング・メディアの性能を測定する場合,全体的な成長を測る方法と利用回数を測る方法の2つの方法があるが,RealNetworks社はいずれでも上位の座を維持している」(Nielsen//NetRatings社Internet Media Strategies部門ディレクタのT. S. Kelly氏)。
またRealNetworks社はNielsen//NetRatings社による別の調査結果も引用した。RealNetworks社のフォーマットを利用する家庭インターネット・ユーザー数が,2000年1月から11月のあいだに800万人以上増え,過去最高の2770万人に達したという。これに対して,米MicrosoftのWindows Mediaを利用するユーザーは同期間で1320万人に達するにとどまった。
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