米Cahners In-Stat/MDRが米国時間2月6日に,世界PDA市場に関して調査した結果を発表した。世界的な経済低迷にもかかわらず,2001年におけるPDAの世界出荷台数は前年比17%増の800万台に達した。ただし,伸び率は2000年より大幅に落ち込んでいるという。

 「より新しい信頼性のあるアプリケーションを搭載し,より優れた無線データと電話ネットワークに支えられた装置が,今年のPDA市場を盛り上げる原動力となる。Bluetoothなどの短距離無線技術の普及や装置価格の低下も大事な要素だ」(In-Stat/MDR社無線ハンドセット担当上級アナリストのNeil Strother氏)

 さらに同氏は,「2002年のPDA出荷台数は18%増加すると予想している。新規メーカーが市場に参入し,無線機能が広く利用されるようになるためだ」と述べている。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

  • PDA市場における主要なユーザー・カテゴリは,「消費者」,「モバイル・プロフェッショナル」,「企業」の3種類である
  • 長期的にみると,PDA市場は2005年末まで2ケタ台の年平均成長率で堅調に成長する。2004年に,前年比成長率30%でピークを迎える。2005年には成長速度が落ち,市場が成熟する
  • PDA市場におけるOSのトップは「Palm」である。「Pocket PC」や「Windows CE」がそれに続く

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