仏Business Objectsが米国時間2月6日に，SCM（サプライチェーン・マネジメント）の分析ソフトウエア「BusinessObjects Supply Chain Intelligence」を発表した。納入から配送までのサプライチェーン全工程を分析できる。「配送状況の確認，在庫管理，コスト削減を支援し，コスト効率の高いサプライチェーンを実現できる。業績の改善にもつながる」（Business Objects社）
Supply Chain Intelligenceはモジュール構成を採っている。一連のモジュールを組み合わせることで，注文，調達，生産，配送，回収といった企業のサプライチェーン全体をカバーする。同日発表したモジュールは，「BusinessObjects Source Analytics」と「BusinessObjects Deliver Analytics」の2種類。両モジュールが備える主な機能は次の通り。
（1）BusinessObjects Source Analytics
- 調達管理および倉庫管理機能。加えて，調達を最適化するための入庫監視機能
- 調達業者を管理するための入庫分析，調達処理の最適化，在庫レベルとコストの監視機能
- 物品の受け取り監視，在庫レベルと在庫経費の分析，製品の品質計測機能
- 材料のサイクル・タイムの分析や調達コストの計測機能
- コスト効率と品質の高い調達を実現するための，調達業者の状況分析や契約の順守状況監視機能
- 調達注文，供給業者関連経費，配送履歴などの分析機能
（2）BusinessObjects Deliver Analytics
- 配送コストの改善，在庫レベルの最適化，コスト効率の良い顧客の要求に応じた配送のための出庫分析機能
- 在庫レベルと配送の監視，注文履行状況の計測機能
- 注文から配送までの時間／コスト状況の確認機能
- 在庫品の期限切れや原価といった情報の分析機能
- 在庫調整，リースするトラックの追加，顧客注文の季節変動などに対応するための，季節ごとの分析機能
- 配送目標との合致状況を監視するための配送状況分析機能
なお，BusinessObjects Source Analytics 1.0とBusinessObjects Deliver Analytics 1.0は，Windows NTおよびWindows 2000に対応している。
◎関連記事
■SAP Markets，“包括的サプライヤ関係管理”ソリューションを発表
■米オラクルが「SupplyChain.Oracle.com」向けコンサルティング・サービス
■「SCMサービスの世界市場は年平均29％で成長，2005年に830億ドル」と米IDC
■米IDCが世界のSCMサービス・プロバイダのトップ5を発表，首位はCap Gemini
■「SCM向けプロセス管理市場は2005年末に4倍以上に急拡大」と米社の調査
■【記者の眼】BtoBはサプライ・サイドが面白い!
■【記者の眼】 e-マーケットプレイスをSCMに位置付けよ!
[発表資料へ]
