米Visa U.S.A.が米国時間12月20日に,スマート・カード用アプリケーション開発のフレームワーク「smart Visa Framework」を発表した。個人データを管理するための共通のコマンド,データ構造,セキュリティ・プロトコル,アクセス方法などの広範なセットを提供する。

 smart Visa Frameworkは無償で配布される。「Open Platform 2.0」で利用可能。Open Platform 2.はアプレット・スイートやパーソナライズ条件を備えており,多様なスマート・カード・アプリケーション向けのプログラミングを合理化する。

 「smart Visa Frameworkは,スマート・カード・アプリケーションの開発を手がける多くの開発者への障害を軽減する。カード発行社や販売事業者は,新しいカスタム化したサービスを素速く取り入れ,高い利便性を顧客に提供することができる」(Visa U.S.A.社e-Visa向けスマート・カード・アプリケーション部門上級バイス・プレジデントのPatrick Gauthier氏)

 smart Visa Frameworkの特徴は,管理するデータの種類をあらかじめ定義したり制限していない汎用アプレット・スイートであるため,さまざまなデータ構造を扱える点。つまり,「一つのアプレットで,頻繁に買い物をする顧客へのサービスから,インターネット認証といった各種プログラムに対応する」(Visa U.S.A.社)

 カード発行社は発行済みのカードにも,パソコンやPOS装置向けソフトウエアを介して新たなアプリケーションを適用することが可能。

 smart Visa FrameworkはVisa U.S.A.社が設計し,フランスのOberthur Card Systemsが開発した。カード発行社,販売事業者,開発者,カード・プロバイダは,Visa U.S.A.社またはOberthur社からsmart Visa Frameworkのアプレット・コードと書類を入手できる。新たなアプリケーションの統合テスト・サービスはCaradas社が提供する。

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