スマート・カードの業界団体Smart Card Industry Association(SCIA)とSmart Card Forum(SCF)が合併し,新団体「Smart Card Alliance」を結成する。SCIAとSCFが米国時間12月19日に発表したもの。

 Smart Card Allianceは,「米国スマート・カード業界の代弁者としての役割を果たす」(両団体)としている。ネットワーク・セキュリティ,金融トランザクション,モバイル通信,ヘルス・ケア,交通機関,政府機関などの分野におけるスマート・カード技術の普及促進を図る。

 両団体の役員会はすでに合併に合意している。2001年1月10日に開催する会議で,各参加企業の承認を取りつける予定である。両団体の参加企業は合計で225社以上にのぼる。

 Smart Card Allianceが2001年に予定している主な活動は以下の通り。

・米国スマート・カード市場の調査「US Smart Card Market Survey」の着手

・ネットワーク・セキュリティに関する多角的な取り組み「Smart Card Network Security Initiative」の開始

・包括的なリファレンスWWWサイトの発表

・設立6年になる教育機関「Educational Institute」の継続

・特定のテーマに焦点をあてた四半期ごとの会議

 Smart Card Allianceの常任委員会「Vendor Council」は,Principal Membersである技術プロバイダ企業の代表者で構成する。Smart Card Allianceの目的達成に有益なプロジェクトの開発と実行を担当する。プロジェクトの第1弾はSmart Card Network Security Initiativeになる。

 Smart Card Allianceの役員会はSCIAとSCFの委員で構成する。以下の企業や組織が含まれる。Telcordia Technologies,Schlumberger,F.I. Group,Oberthur Card Systems,CardTronics,Identrus,Potomac Systems & Technologies,US Department of Transportation,Excite@Home,Visa USA,Datacard,American Express Services,General Services Administration,First Data,Gemplus,Yes I.C. Smart Cards,CardTech/SecurTech,Mastercard International,CyberMark,Bank of America,Quadagno & Associates,Huntington National Bank,First Access,Securify,IBM Global Services。

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