米Visa U.S.A.が,企業向けクレジット・カード(コーポレイト・カード)のインターネットを使った管理に関して,WWWベースの電子調達アプリを手がける米Worksと提携した。Visa U.S.A.社が米国時間8月7日に明らかにしたもの。

 WWWベースでカードの支出を管理できる「Active Card Control(ACC)」と呼ぶ機能をコーポレイト・カードで提供する。中規模企業に向ける。

 なおVisa U.S.A.社によると,中規模企業は物資やサービスの購入に年間2兆8000億ドル以上を支出しているという。支出管理のほか,日々のカード・トランザクション・データへのアクセスをWWWベースで提供することで,「支出の透明度を高め,事務処理を効率のよいものにする」(同社)。

 ACC機能は,Works社の電子調達アプリケーション「Procisa」を利用する。個々の従業員向けにVisaカードをカスタム化したり,物資の種類や金額といった基準で,前もって購入許可を与えられるなど,様々な方法で物資購入プロセスを管理できる。従業員からの物資調達の申請やその承認はProcisaを介して行う。

 「企業は事業に必要な物資やサービスを迅速に入手できるとともに,企業の方針に沿って支出を管理できるようになる」(Visa U.S.A.社)という。

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