米Sun Microsystemsと米PricewaterhouseCoopersのコンサルティング部門であるPwC Consultingが米国時間12月12日に,エンド・ツー・エンドの企業向けソリューションの共同提供を行うことで両社のグローバル提携を拡張することを発表した。

 両社はすでに10年以上のビジネス関係を持っているが,今回の関係の拡大により,PwC Consultingのビジネス戦略とインテグレーション・サービスを,Sunの「Sun ONE(Sun Open Net Environment)」アーキテクチャと組み合わせる。両社は販売,開発などを共同で行い,ビジネス戦略,技術アークテクチャとプラットフォームの統合なども提供する。

 またPwC Consultingは,同社の新しいCRM ACCEL(Architecture for Cross-channel Customer Experience and Loyalty)構想における優先UNIXハードウエア・プラットフォームとして,Sunを選択した。Sunは,同社のグローバル・ソリューション・アライアンス構想でPwC Consultingを優先CRMインテグレータとして選択している。

 CRM ACCELは,Sunのプラットフォーム上に構築されており,新旧のマーケティング,販売,サービス・チャネルをバック・オフィスのシステムと調和させる初のライブ,エンド・ツー・エンドのソリューション。企業は,実証済みのCRMソリューションを使うことにより,サービス提供コストを削減し,収益性を向上できる。850社を越える企業で3,600を越えるユーザーが使用している。

 ちなみに,米Gartner社の調査によれば,PwC Consultingは,CRMサービス・プロバイダとして過去3年首位を独占している。前会計年度に同社は,3600ユーザーへのサービス提供により10億ドルを越える収益を上げている。

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