米Frost & Sullivanが米国時間10月1日に,北米のCRM(Customer Relationship Management)市場に関する調査結果を発表した。企業がCRMに慎重になっているのを反映して90年代後半の勢いは失っているものの,まだまだ潜在的な成長力を秘めているとしている。
CRMへの投資は,企業の優先事項の上位を占めている。これは顧客の維持が,新規顧客の獲得よりも経済的だと認識する企業が増えているためである。顧客を綿密に区分し,コンタクト・センターによる効果的な販売促進に役立つCRM分析ツールの市場も先行きが明るい。
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