米Compaq Computer,米IBM,米LSI Logic,米Maxtor,米Seagateが米国時間11月26日に,シリアルSCSIの接続仕様策定を進める業界団体「Serial Attached SCSI Working Group」を発足させたことを明らかにした。
企業向け装置をポイント・ツー・ポイントで接続する新たなシリアル・インタフェースの定義を目的とする。新たに策定する仕様「Serial Attached SCSI」ではSCSIプロトコルを利用し,幅広いストレージ製品のサポートを目指すとしている。
上記企業のほか,米Adaptec,富士通,日立製作所,米QLogic,米ServerWorks,米Western DigitalがSerial Attached SCSI Working Groupの取り組みへの支持を表明している。
Serial Attached SCSIはパラレルSCSIとSerial-ATA技術の業界標準規格を利用する。「ITマネージャやインテグレータがさまざまなシリアル接続ストレージ装置を組み合わせてシームレスに動作できるようにするための接続ソリューションを提供する」(Serial Attached SCSI Working Group)
Serial Attached SCSIの技術は,エントリ・レベルのサーバー市場におけるATA対応技術の発展,SANやSAN市場におけるFibre Channelの普及促進を視野に入れる。
Serial Attached SCSI対応製品は2004年に市場に登場する見込みである。
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