米QUALCOMMが米国時間10月11日に,Bluetooth対応のCDMA2000 1x向けチップセット「MSM(Mobile Station Modem)5100」の出荷を始めたことを明らかにした。

 MSM5100はBluetoothのversion 1.1に対応する。「Bluetooth対応の第3世代(3G)向け商用チップセットの提供は当社が世界で初めて」(QUALCOMM社)。

 QUALCOMM社は9月にサンディエゴで行われた携帯電話関連の展示会「Cellular Telecommunications & Internet Association(CTIA)Wireless I.T. & Internet 2001」にてMSN5100を披露しており,CDMA2000 1XとBluetooth接続におけるビデオ・ストリーミングの性能デモを行っている

 すでにベンダー各社がMSM5100を搭載した製品の開発に着手,第1弾が年内に登場の予定である。これまでに50以上の製品に対しMSM5100を提供しているという。

 MSM5100チップセットおよびシステム・ソフトウエアはMSM3300チップセットとピン互換。伝送速度最大307Kビット/秒のデータ通信に対応する。位置情報やマルチメディアなど先進の機能を備えた3G CDMA2000 1X携帯電話機向けで,「BREW(Binary Runtime Environment for Wireless)」プラットフォームに対応する。

 具体的には,QUALCOMM社の「Wireless Internet Launchpad」スイートを組み込んでおり,位置情報ソリューション「gpsOne」やBluetooth機能のほか,MP3プレーヤ・ソフト「Qtunes」,MIDI対応ソフト「Compact Media Extension(CMX)」などのマルチメディア機能を備える。

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[発表資料1]
[発表資料2]