米QUALCOMMが米国時間9月20日に,CDMA2000 1XとBluetooth接続におけるビデオ・ストリーミングの性能デモを「世界で初めて」(QUALCOMM社)行ったことを明らかにした。

 デモンストレーションは,サンディエゴで開催された展示会「Cellular Telecommunications & Internet Association(CTIA)Wireless I.T. & Internet 2001」で,9月13日に実施した。

 QUALCOMM社のQUALCOMM CDMA Technologies(QCT)部門が開発したMobile Station Modem(MSM)チップセット「QUALCOMM」とシステム・ソフトウエアをベースにした第3世代(3G)CDMA2000 1X携帯電話機を用い,Bluetooth経由でノート・パソコンに接続した。リアルタイムのビデオ・ストリーミングを行ったところ,WAN(wide area network)上で144Kbpsのデータ・レートを実現し,Bluetooth接続のWPAN(wireless personal area network)上でも同様の性能を示したという。

 Bluetoothは短距離通信に向く低価格な無線通信技術。Ericsson社,米IBM,米Intel,フィンランドNokia,東芝が立ち上げた。2.45GHzのISM帯を使う。携帯電話,ノート・パソコン,PDAといったモバイル機器間での用途をねらう。移動したり,ポケットやブリーフケース内に機器があっても通信できるようにする。

 MSM5100は,位置情報やマルチメディアなど先進の機能を備えた3G CDMA2000 1X携帯電話機に向けたもので,QCTの「Wireless Internet Launchpad」スイートを組み込む。Wireless Internet Launchpadには,位置情報ソリューション「gpsOne」やBluetooth機能のほか,MP3プレーヤ・ソフト「Qtunes」,MIDI対応ソフト「Compact Media Extension(CMX)」などのマルチメディア機能が含まれる。また,MSM5100は「 TARGET="_top">Binary Runtime Environment for Wireless(BREW)」プラットフォームをサポートする。

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