「クレジットカードの代用番号,または1回しか使えないクレジット・カード番号といった新しい支払い方法の登場で,オンライン・ショッピングの安心感が増している」と,これらの支払い技術の開発を手がける米Orbiscomが米国時間10月9日に発表した。米国の全国消費者連盟(NCL-National Consumers League)が行ったオンライン・ショッピングに関する調査結果を引用したもの。

 オンライン・ショップの消費者が最も懸念するのは,クレジットカード番号の漏洩だった。調査によれば,43%がクレジットカード番号の盗難を恐れていると回答した。ただし,回答者の92%が過去12カ月にクレジットカードを使ってオンラインで買い物をしている。

 2/3にあたる67%の回答者は,クレジットカードの代用番号,または1回しか使えないクレジット・カード番号があれば,オンラインの買い物をより安全にできると感じると回答した。クレジットカードの利用者のうち,クレジットカードの代用番号,または1回しか使えないクレジット・カード番号の機能を持っていると答えたのは11%だった。回答者の大多数にあたる81%が,これらの機能が提供されれば使ってみたいと回答している。

 この技術により消費者は,オンラインの支払いで実際のカード番号またはデビット・カード番号を渡す必要がなくなる。消費者は,それぞれの支払い時にリアルタイムで認証された,ユニークなクレジットまたはデビット・カード番号を生成することができる。利用額制限,有効期日,使える特定の小売サイトを選択することもできる。

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