「年齢が51才以上の1/3が,直近のデジタル・カメラ購入時に選んだチャネルはインターネットだった」。米Lyra Researchが米国時間9月17日に,米国におけるデジタルカメラの普及率や購買行動などに関する調査結果を明らかにした。

 727人のデジタル・カメラ所有者を対象に今春行ったアンケート調査の結果をまとめたものである。

 「この51才以上の人の購買行動は大変興味深い。なぜなら彼らはインターネットで育った世代ではないからだ」(Lyra社Digital Photography Advisory Service部門ディレクタのEdward Lee氏)。

 また全体の年齢層でみても,デジタル・カメラの購入先で最も人気の高かったのはインターネットであり,その割合は25%だったという。これに家電店(22%),一般小売店(20%)と続く。

 Lee氏はプリンタと比較して,デジタル・カメラの大衆市場への浸透の速さを説明している。「プリンタが一般小売店の棚に並ぶようになるまでには10~15年かかった。デジタル・カメラはその半分以下の期間でそれを達成した」(同氏)。

 なお高所得者の層ではインターネットの利用年数が5年以上という世帯が多いという。これらの世帯ではケーブル・モデムやxDSLの普及率も高いという。

 「インターネットや高速接続の普及率は収入に関連しており,デジタル格差の問題が懸念される」(同氏)。

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