(2001.9.12,Sandra Swanson=InternetWeek

 米Amazon.comは米国時間9月11日午後8時に,WWWサイトから製品関連のすべての画像を取り外し,かわりに赤十字募金への寄付を呼びかける画像を掲載した。多くの人々から即座に反応が集まり,同9月12日午後6時には約4万1000人が合計118万ドルを寄付したという。寄付金の上限は50ドルとなっている。

 寄付金の合計金額は以下の手順で確認できる。

1.Amazon.com社の赤十字救済サイト「Red Cross Disaster Relief(http://www.amazon.com/paypage/PKAXFNQH7EKCX )」を訪れる。

2.右上部に表示されている合計金額を確認する(視聴者が当リリースを読む時点で200万ドルを上まわる見込み:IT Pro注 翻訳時点で約175万ドル)。

3.5秒待ってページを「更新」または「再読み込み」すると最新の合計金額が表示される。

4.必要に応じて3.のステップを繰り返す。

Amazon.comの救済募金

 「人々が善意に従って行動するために,我々が障害となるものを取り除き支援できたら,それはすばらしいことだ」(Amazon.com社のPatty Smith氏)。

 募金プロセスにはAmazon.com社の決済技術「Amazon Honor System」を用いている。Amazon Honor Systemは,オンラインを使った集金を望むWWWサイト所有者にAmazon.com社が提供しているサービスの一つ。赤十字に対しては,Amazon Honor Systemの基本利用料を免除している。

 またドイツ,フランス,日本,英国のAmazon.comサイトでも,各ホーム・ページから赤十字募金のページに移動できるようにしている(IT Pro注:日本のサイトでは別ウインドウが開く)。赤十字も自身のWWWサイト(www.redcross.org)で募金活動を行っているが,寄付希望者が多すぎるため正常な動作が困難になっているという。

 Amazon.com社のほかに赤十字募金を行っているWWWサイトは,www.helping.orgwww.paypal.com,米Yahoo!のオンライン決済サービス「PayDirect(http://paydirect.yahoo.com/ PD/onePage/ onePageRedCrossMoney-drv.pd)」。

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