米Petapeer Holdingsが米国時間9月11日に,同社が提供するPeer-to-Peer型ファイル共有ソフト「Gnotella」のダウンロード数が8月に440万件を突破したことを明らかにした。

 Gnotellaは,ファイル交換ソフト「Gnutella」の“クローン”ともいえるソフト。Gnutellaプロトコルを使って個人のパソコン同士でファイル検索/共有を行える。スキンに対応しておりユーザー・インタフェースをカスタム化できるところに特徴がある。

 Gnotellaのダウンロード件数は3月末時点では120万件,5月末は250万件だった。5カ月あまりで,3.7倍に利用が増大している。

 Gnotellaは7月26日に新版の「1.0」をリリースしており,1.0版のダウンロード件数は現在までに75万4330件となっている。このうち8月のダウンロード件数は59万8111件。1.0版ではユーザーが意見を交換するフォーラム機能などを付け加えた。ちなみに2001年3月はじめにリリースした旧版の「0.9.9」は,合計262万6674件がダウンロードされているという。

 Petapeer社によれば,Gnotellaが入手できるミラー・サイトはこれまでに15件が確認されている。ダウンロード数の440万件にはこの15のサイト分を含まない。実際のダウンロード件数はさらに膨れ上がるとPerapeer社はみる。

 Gnotellaのダウンロード状況を地域別にみると,欧州と南米での利用が目立って多い。Petapeer社によれば,「世界130カ国での利用が確認された」という。

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