米Red Herring Research(RHR)が米国時間7月25日に,有料音楽配信サービスに関して調査した結果を発表した。MusicNet社,pressplay社,米Napster,FullAudio社などが無料音楽交換サービスに代わって手ごろな価格の有料サービスを提供する予定だが,1ヶ月あたりの利用料は5ドル程度になるものの,機能やダウンロードできる楽曲数,音楽のセレクションなどは限られるとみる。

 音楽サイトを訪れる成人オンライン・ユーザーの41%は,所望の楽曲を入手するために月額利用料を支払ってもよいとしている。RHR社によると,月額利用料5ドルなら5ヶ月間で新規顧客獲得費用を回収できるという。しかし配信コストが一定ではないために,月額5ドルでは利益の確保が難しく,結果的に楽曲数などを制限せざるをえない。

 RHR社アナリストのMatt Wells氏は「オンライン音楽プロバイダが利益性を維持しつつ提供できる内容と,消費者が期待するサービスには大きな差がある」と指摘している。

◎関連記事
ナップスターの利用は5月下旬以降に36%減,他のファイル共有サービスが急進
Microsoftとpressplayが有料音楽配信サービスで提携
米ヤフー,ソニー・ミュージックなど4社がオンライン音楽サービスで提携
米AOL,独Bertelsmann,英EMI,米RealNetworksがデジタル音楽配信で新会社
米マイクロソフトが無料音楽配信サービス「MSN Music」のベータ版を発表
米MTViと米RioPortが有料の音楽ダウンロード・サービス,大手5社の楽曲を対象
MP3.comがオンライン音楽サービスを再開,年会費50ドルの有料サービスも

[発表資料へ]