米Akamai Technologiesと米Compaq Computerは米国時間9月11日に，企業向けWWWインフラの構築などに向けた製品やサービスの提供に関して，両社が協力体制を敷いたことを明らかにした。
カスタム化したWWWインフラを設計／構築するための専門技術／知識，ハードウエア，ソフトウエアを企業顧客に提供していく。提携内容には，Compaq社のサービス部門であるCompaq Global Servicesが，Akamai社のデータ／アプリケーション配信サービス「EdgeSuite」の再販を行うことも含まれている。
またCompaq社は「EdgeScape」と呼ぶAkamai社の技術のライセンス供与を受ける。EdgeScapeはユーザーの居場所に応じてコンテンツをカスタマイ化して配信する技術。Compaq社は，アプリケーション／診断ツールの提供やサイト・アーキテクチャの設計にこの技術を用いる。
このほかAkamai社は，Compaq社をサーバーの優先的ベンダーとして選んだ。Compaq社はAkamai社に「ProLiant」サーバーや関連サポートなどを提供し，Akamai社のコンテンツ配信ネットワークを支援していくという。
「Compaq社のコンサルティング・サービスや，Akamai社のEdgeSuite，Oracle社の9iASを組み合わせCompaq社のサーバーとともに顧客に提供していく。今回の提携で顧客が世界中のユーザーに，より高速で高い信頼性の，動的なコンテンツを提供できるよう手助けしていく」（Compaq Global Services副社長のThracy Varvoglis氏）。
なおAkamai社は米国時間9月11日に，同社の共同設立者で，CTO（Chief Technology Officer）および取締役であるDaniel C. Lewin氏が同日死去したことを明らかにし，哀悼の意を表す声明を発表した。Lewin氏が，同日ニューヨークの世界貿易センタービルに激突したアメリカン航空ボストン発ロサンジェルス行便に搭乗していたことが確認されたという。
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