米Yahoo!が米国時間7月31日に，企業向け情報ポータル・ソフトウエアの新版「PortalBuilder 3.0」をリリースしたことを明らかにした。
PortalBuilderは従業員やパートナー企業，顧客に向けた企業情報ポータル・サイトを構築・運用するためのソフトウエアである。「企業の資源やアプリケーション，Yahoo!社のコンテンツを集積，パーソナル化して，提供できるようにする」（Yahoo!社）もので，企業のIT部門などに向ける。
最新版のPortalBuilder 3.0では，アプリケーション統合の簡素化，コンテンツ管理機能の向上を図ったほか，2バイト・コードへの対応などの国際化を行った。
Yahoo!社ではPortalBuilder 3.0で「Corporate Yahoo!」のサービスを拡張していく。Corporate Yahoo!とはカスタム化機能を持つ企業情報ポータル・サービスである。企業は自社独自のコンテンツとアプリケーションを，パーソナル化したYahoo!のインターネット・コンテンツやサービスと統合することができる。
PortalBuilder 3.0の新機能概要は以下の通りである。
・アプリケーション統合を簡素化
「PortalPacks」を使って他社製アプリケーションからデータを容易に集めることが可能。Lotus NotesやMicrosoft Exchangeのほか，米PeopleSoft，ドイツSAP，米Siebel Systems製のソフトに対応する。
・コンテンツ配信の制御
仕事の役割やグループごとなど，複数のレベルにわたりコンテンツ・アクセスやポータル表示の管理が可能。会社の組織系統をマッピングすることもできる。
PortalBuilder 3.0はJ2EEに対応する。
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