米3Comと米IBMが米国時間9月11日に,InfiniBand対応ネットワーク機器の開発に関して提携関係に入ったことを明らかにした。3Com社が,IBM社のInfiniBand対応LSI「InfiniBlue」を利用する。
3Com社は,InfiniBandに対応したサーバーとPCI/PCI-Xベースのサーバーをつなぐ製品を開発する。
InfiniBandは,次世代サーバー向けの入出力インタフェース。Gigabit Ethernetやディスク装置,サーバー間接続などに用いるシリアル・インタフェースである。
技術的にはスイッチド・ファブリックをベースとする。リンク1組(1組は単方向の伝送路2本で構成),4組,12組の仕様がある。1リンク当たりのデータ転送速度は500Mバイト/秒~6Gバイト/秒。各リンクには銅線あるいは光ファイバを使う。銅線の場合,延長距離は17m。光ファイバだと最長10kmまで延ばせる。InfiniBandを使ったシステムは,複数のサブネットで構成する。サブネット間はルータ・ブリッジで結ぶ。一つのサブネットは最大6万4000個のノードから成る。
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