米Adobe Systemsは米国時間8月27日に,PDF(Portable Document Format)ファイルの作成・閲覧ソフト「Acrobat」ファミリの新製品「Acrobat Approval 5.0」を発表した。PDF形式の文書の記入,スペルチェック,電子署名,保存をはじめ,電子申込書の提出を容易に行うことができる。

 「企業や政府機関,ソリューション・プロバイダの電子申告ソリューション導入を支援する」(Adobe社)。

 ユーザーはAcrobat Approval 5.0を使って,Acrobat 5.0で作成した電子申込書を小規模のワークグループから数万人規模の従業員を対象に導入することができる。データ集計や規則確認を自動化してデータの正確性を確保し,従業員の個人情報の安全性と機密性を高める。「管理および資材コストの削減にもつながる」(Adobe社)。

 Acrobat Approval 5.0は英語,フランス語,ドイツ語,日本語版が直ちに購入可能。対応OSは,Windows 95 OSR 2.0,Windows 98,Windows NT4.0(サービス・パック5または6が付属),Windows ME,Windows 2000,そしてMac OS 8.6,9.0.4,9.1。製品価格は39ドルから。ライセンス購入の場合は14ドルからとなる。ライセンシング・プログラム「Adobe OpenOptions」を通じて購入するか,Adobe.comのWWWサイトからダウンロードで入手できる。

◎関連記事
米アドビと三菱電機がPDF対応の電子署名技術で提携,日本市場向け
米アドビが「Acrobat 5.0」を発表,XML文書対応やオンライン共有機能を追加
「印刷物は2020年をピークに減少,情報交換の65%が電子形式に」と業界団体
米国ネット・ユーザーの51%が電子申告で納税---米アドビの調査

[発表資料へ]