米IDCが米国時間8月22日に,世界のインターネット・セキュリティ市場に関する調査結果を発表した。ファイアウオール,暗号化ソフト,セキュリティ認証/認定/管理(3A:authentication/authorization/administration),アンチウイルス・ソフトウエアの4カテゴリについて分析したもの。4カテゴリとも2000年に25%以上の成長を遂げたという。最も成長したカテゴリは42%増のファイアウオールだった。

 市場全体の売上高は2000年に33%増加し,51億ドルに達した。2005年には140億ドルを超え,2000年~2005年の平均成長率は23%となる見通し。

 「現在の不安定な経済状態で企業は経費削減を余儀なくされている。しかし,同時にセキュリティ能力を高め,顧客や提携企業,サプライヤ,チャネルとの信頼関係を築かなければならない」(IDC,Internet Securityプログラム部門上級アナリストのBrian Burke氏)。

 3Aが最も急速に成長し,最大シェアを占めるとIDCは予測する。3Aの売上高は2000年~2005年に年平均28%で増加する。2005年には95億ドルを超え,市場全体の67%を占めるようになる。アンチウイルス・ソフトウエアも順調な伸びをみせる。

 地域別でみた場合,北米が首位を維持し,2005年にはインターネット・セキュリティ市場の売上高全体のうち52%を占める。最も急速に拡大する地域はアジア太平洋地域で,2000年~2005年の平均成長率は32%。同期間の市場全体におけるシェアは12%から17%に増加する。

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