米Dell Computerが米国時間7月31日に,小規模企業や事業部,支社向けのサーバー「PowerEdge 500SC」を発表した。すでに出荷を開始しており,価格は699ドルから。「エントリ・レベルのデスクトップ・パソコンと同じ価格で提供する」(Dell社)。

 PowerEdge 500SCには,米ServerWorksのチップセット「ServerSet LE 3.0」を採用した。プロセサは米Intelの動作周波数1GHzの「Pentium IIIプロセサ」または同800MHzの「Celeronプロセサ」。シングル・プロセサのマシンである。主記憶は最大2Gバイト,ハード・ディスク容量は最大180Gバイト。五つのPCIスロット(うち二つは64ビット/66MHz),Intel社の10/100 Ethernetネットワーク・インタフェース・カードを装備。IDEおよびSCSIテープ・バックアップ装置を内蔵することも可能。

 米MicrosoftのOSとDell社のサーバー初期設定支援ツール「Server Assistant」を出荷前にインストールする。

 PowerEdge 500SCには温度,ファン,電圧をはじめ,ハードウエアの状態を監視する機能が組み込まれており,OSが停止した場合はシステムを自動的に再起動する。顧客はオンラインや電話を介したインストールおよび管理サポートを利用できる。

 PowerEdge 500SCの詳細な情報はWWWサイトに掲載している。

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