米Dell Computerが米国時間7月19日に,2001年5~7月期(2002会計年度第2四半期)の業績について,ほぼ事前の予測通りになる見通しであることを明らかにした。売上高は約76億ドルとなる見込みで,前年同期の76億7000万ドルと比べ微減かほぼ横ばいとなる。アナリストの予想は77億ドルだった。

 リストラの特別経費を除いた1株当たり利益は0.16ドル。前年同期は0.22ドルだった。

 特別経費は,人員削減,工場の統合・閉鎖,その他資産の売却などで合わせて約7億ドルとなる見込み。資産売却には,新興企業への投資を手がけるDell Ventures社の保有資産などが含まれる。

 「サーバーやストレージの販売が好調を維持し,大きく成長している。新規顧客数も空前の勢いで伸びている」(Dell社会長兼CEOのMichael Dell氏)。

米Gartner Dataquestが2001年5月に発表した米国のサーバー市場に関する調査結果によれば,Dell社は出荷台数ベースで29.1%のシェアを獲得し,2001年第1四半期に引き続き,第2四半期も首位に堅持した。ただし売上高ベースでみると,「シェアは12%で5位」(米IDC調べ)。

 Dell社の5~7月期の正式な決算発表は,8月16日を予定している。

 Dell社は同日,Itaniumを搭載した64ビット・サーバーの新製品「PowerEdge 7150」,ワークステーション「Dell Precision 730」,およびPentium 4プロセサ・ベースのデスクトップ・パソコン新製品「Dimension 2100」の披露も行った。

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