ウイルス対策ソリューション・ベンダの英Sophosが米国時間7月3日に,2001年6月におけるコンピュータ・ウイルスの被害状況をまとめた調査結果を発表した。“Magistr"がワースト1だった。

 最も頻繁に検出されたウイルスのワースト10は以下の通り。

1. W32/Magistr-A 22.2% (Magistr)
2. W32/BadTrans-A 10.9% (BadTrans)
3. VBS/VBSWG-X 9.6% (Homepage)
4. W32/Apology-B 7.4% (Apology variant)
5. W32/Hybris-B 6.3% (Hybris variant)
6. Troj/Keylog-C 4.6% (Keylog variant)
7. W32/Flcss 2.8% (FunLove)
8. W32/Navidad-B 2.6% (Navidad variant)
=9. VBS/Kakworm 2.2% (Kakworm)
=9. VBS/VBSWG-Z 2.2% (Mawanella)
その他 29.8%

出典:Sophos社

 「6月のワースト1は非常に破壊力の強い『Magistr』ワームだった。このワームは過去3カ月間ワースト10に入っている。また,『Homepage』の被害も続いている」(Sophos社Sophos Anti-Virus部門米国プレジデントのDavid Hughes氏)。

 6月は「Apology」ウイルスの被害が再び増加した。Apologyは,感染したマシンがアンチウイルス・ベンダのWWWサイトにアクセスできないようにするもの。

 Sophos社が2001年6月に検出した新種ウイルスは794種類。現在,同社製品が検出できるウイルスは,6万4894種類にのぼるという。

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