米Maxtor,米Compaq Computer,米Microsoft,台湾のVIA Technologiesなどが,次世代ATAインタフェース規格「Big Drive」を支持する意向を明らかにした。Maxtor社が米国時間6月26日に発表したもの。Big Drive対応のハード・ディスク装置(HDD)の容量は,これまでのATAの限界だった137Gバイトを超えることができる。

 支持を表明した企業は4社のほか,CMD/Silicon Image社,ONTRACK Data International社,米Phoenix Technologies社,Promise Technology社,StorageSoft社である。

 Big Driveはアドレスを48ビットに拡張し,最大144Pバイト(ペタ・バイト,1ペタ・バイトは1024Tバイト)にまで対応可能である。「144Pバイトのハード・ディスク装置の実現に向けて進む」(Maxtor社製品戦略部門副社長のTed Deffenbaugh氏)。

 Big Driveは,Maxtor社が米国情報技術規格委員会(National Committee for Information Technology Standards:NCITS)に提案を行っていたもの。

 「データ・ウエアハウジング,アプリケーション・サービス,マルチメディア,ビデオや音楽などの事業で使用するストレージ容量が増えている。ハード・ディスク容量の上限が上がれば,少ない台数のハード・ディスク装置でニーズを満たし,設置スペースを縮小できる」(Microsoft社WindowsベースOS開発部門副社長のRob Short氏)。

 Big Driveの詳細な情報はWWWサイトに掲載している。

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