米Survey.comが米国時間に,ハード・ディスク装置に関する懸念事項について900人以上のITプロフェッショナルを対象に行った調査の結果を発表した。

 それによると,ハード・ディスク装置に関して最も懸念する内容の1位は「ハード・ディスク装置の故障」(61.7%)。2位は「ディスク容量の不足」(26.8%)だった。ITマネージャが見積もるハード・ディスク装置の故障1件当たりの損失額は1万5000ドルという。なおこの金額には,トラブル発生による従業員の生産能力低下,ITリソースの動員,売り上げ減少といったコストは含まれない。

 「回答者の84%がハード・ディスク装置のクラッシュを防ぐツールの必要性を訴えている。深刻なトラブルに陥る前に警告を発するツールがあれば,時間やコストを節約し,フラストレーションや精神的圧迫を取り除くことがきると回答者の過半数は考えている」(Survey.com社上級アナリストのNancy Stewart氏)。

 ハード・ディスク装置が故障する可能性が出てきた時点で警告を出す製品が必要とする回答者は82%だった。故障が予測できれば,データ喪失を防止するための対策を事前に講じることができる。

 「ハード・ディスク装置の故障」と「ディスク容量の不足」を懸念する回答者は多かったが,必要な容量を正確に予測しているIT管理者は10%に満たなかった。米IDCや米Microsoftなどによると今後3年~4年間に,必要とされる容量は1年で2倍以上のペースで増加するという。これに対し,過半数の回答者が1年当たり30~50%増と見込んでいた。

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