米ElectroniCastが米国時間6月12日に,高密度波長分割多重伝送(DWDM:Dense Wavelength Division Multiplexing)フィルタ・モジュールの世界市場について調査した結果を発表した。それによると,2000年におけるDWDMフィルタ・モジュールの売上高は4億600万ドルだったが,2010年には38億ドルに成長するという。

 地域別に見ると,北米は2000年に売上高全体の69%を占めたが,2010年にはその割合が56.9%に縮小し,売上高は22億ドルとなる。日本/環太平洋やその他の地域がシェアを急速に拡大し,2010年には合計22.7%を占める。

 「2000年の最大カテゴリは薄膜(Thin Film)フィルムで,2位はアレイ型導波路格子(AWG:Array Waveguide Grating)だった。しかし1モジュール当たりのチャネル(波長)が毎年増加するとともに,Thin Filmのシェアは縮小するとみる。AWGはより多くのチャネル数に対応し,2010年には市場を牽引する」(ElectroniCast社社長のStephen Montgomery氏)。

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